いい肉の日:宮崎県発祥の記念日から4大会連続日本一の宮崎牛まで

肉の日音頭宮崎県
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いい肉の日:宮崎県発祥の記念日から4大会連続日本一の宮崎牛まで|より良き宮崎牛づくり対策協議会が制定

宮崎牛とは:和牛オリンピック4連覇の奇跡

 11月29日の「いい肉の日」は実は宮崎県が発祥の記念日です。

2004年に「より良き宮崎牛づくり対策協議会」が制定し、現在では全国的なイベントとして定着しています。宮崎牛は2022年まで史上初の4大会連続で内閣総理大臣賞を受賞し、アカデミー賞アフターパーティーでも3年連続採用された世界レベルのブランドへと成長しました。

この記事では、いい肉の日誕生の背景から、宮崎県の畜産業の実力、最新のイベント情報まで、他では読めない深い情報をお届けします。

いい肉の日の歴史と宮崎県の役割

いい肉の日誕生の背景

多くの人が知らない事実ですが、11月29日の「いい肉の日」は宮崎県が生み出した記念日です。2004年5月13日、「より良き宮崎牛づくり対策協議会」が日本記念日協会に登録しました。

この協議会は1986年4月に設立され、宮崎牛の生産者やJA、流通関係者らで構成されています。設立から30年以上にわたり、宮崎牛の発展を支えてきた中心的存在として、様々な販促活動を展開してきました。

「いい肉(11・29)」の語呂合わせという分かりやすいネーミングと、宮崎牛の品質向上への情熱が組み合わさって生まれたこの記念日は、現在では全国の精肉店や焼肉店でイベントが開催される国民的な記念日となっています。

宮崎県の戦略的アプローチ

宮崎県の「肉推し」戦略は徹底しています。大相撲全場所で優勝力士に宮崎牛1頭分を贈呈するという大胆な取り組みは1986年から続いており、2002年からは野菜と果実1トン分も追加で贈呈しています。

肉の日音頭宮崎県

さらに注目すべきは「肉の日音頭」の存在です。JA宮崎県連が制作したこのオリジナルソングは、毎月29日の「肉の日」に県内の精肉店で流れ、県民の肉への意識を高める役割を果たしています。
「♪肉の日、肉の日、肉の日音頭♬」というフレーズは一度聞いたら忘れられないインパクトを持っています。

宮崎牛の圧倒的実績-4大会連続日本一の背景

史上初の4大会連続内閣総理大臣賞

2022年10月、鹿児島県で開催された第12回全国和牛能力共進会において、宮崎牛が史上初となる4大会連続での内閣総理大臣賞を受賞しました。これは和牛業界において前例のない偉業です。

全国和牛能力共進会は5年に一度開催される「和牛のオリンピック」とも呼ばれる大会で、全国から選りすぐりの和牛が集まり、その改良成果や優秀性を競います。宮崎牛は2007年、2012年、2017年、2022年と4大会連続で最高賞を獲得し、通算5度の受賞は全国最多記録となっています。

宮崎牛の定義と厳格な基準

「宮崎牛」と認められるには、以下の4つの厳格な条件をクリアする必要があります:

  1. 宮崎県内で生まれ、宮崎県内で肥育された黒毛和種
  2. 日本食肉格付協会の格付けで肉質等級4等級以上
  3. 県内種雄牛もしくは指定種雄牛を父に持つもの
  4. 宮崎県内での食肉処理

この厳格な基準により、宮崎県内で生産される牛肉のうち、約半数しか「宮崎牛」の称号を得ることができません。基準に満たない牛肉は「宮崎和牛」として出荷されるという品質管理の徹底ぶりです。

独自の交配技術と血統管理

宮崎牛の成功の秘密は、約50年前から続く独自の交配方式にあります。体格に優れる「気高系」、バランスに富む「糸系」、高い肉質を誇る「但馬系」という全国3大系統の特徴を活かしながら、宮崎県独自の交配を重ね、優秀な種雄牛に改良を続けてきました。

現在、全ての宮崎牛は個体識別番号により出生から食肉処理まで完全にトレースが可能で、鼻紋証明書による個体確認も実施されています。この透明性の高さも、国際的な信頼を得る要因となっています。

宮崎県畜産業の全貌-牛・豚・鶏の三冠王

畜産王国宮崎の実力

宮崎県の畜産業の実力は圧倒的です。2023年の畜産産出額は全国1位を誇り、牛・豚・鶏のすべてにおいて全国トップクラスの実績を持つ「畜産王国」として君臨しています。

特に都城市は、肉用牛、鶏、豚すべてにおいて日本一の産出額を記録している「畜産の聖地」とも言える存在です。この地域の温暖な気候と豊富な水源、そして生産者の情熱が相まって、品質の高い畜産物を安定的に供給しています。

宮崎ブランドポークの多様性

豚肉においても宮崎県は全国2位の産出額を誇り、「宮崎ブランドポーク普及促進協議会」認定の18銘柄が存在します。これだけの数の個別銘柄を持つ県は他になく、それぞれが独自の飼料配合や飼育環境、品質管理により個性的な味わいを実現しています。

JA宮崎県経済連による官能評価チャートでは、10銘柄について「脂の甘み」「肉の甘み」「やわらかさ」「ジューシーさ」「歯ごたえ」の5項目で特徴を数値化。消費者は料理法や好みに応じて豚肉を選択できるという、他県では実現困難な多様性を提供しています。

地頭鶏(じとっこ)文化の継承

鶏肉分野では「みやざき地頭鶏」が代表格として君臨しています。ルーツとなる地頭鶏は宮崎県と鹿児島県の旧島津領地で古くから飼育されており、藩政時代には地頭職に献上されていた歴史を持ちます。

天然記念物に指定されている地頭鶏は繁殖が困難なため、宮崎県が独自に交配改良を重ねて「みやざき地頭鶏」を完成させました。コシがあるのに柔らかく、噛むほどに深い味わいが湧き出る特徴を持ち、宮崎の炭火焼き文化とも深く結びついています。

アカデミー賞採用の舞台裏とグローバル戦略

宮崎牛ステーキ完全ガイド:和牛オリンピック4連覇の極上肉を完璧に味わう方法

ハリウッドデビューの経緯

2018年、宮崎牛がアメリカ・アカデミー賞のアフターパーティー「ガバナーズ・ボール」で史上初の「特定産地和牛」として採用されました。この快挙の立役者は、都城市出身の映画監督・曽原三友紀さんと、アカデミー賞公式シェフのウルフギャング・パック氏です。

曽原監督がパック氏に宮崎牛をアピールしたことがきっかけとなり、2018年から2020年まで3年連続でメニューに採用される栄誉を受けました。約1,500人の映画関係者が参加するパーティーで、宮崎牛は世界中のハリウッドスターやセレブリティに その美味しさを認知させることに成功しています。

ウルフギャング・パック氏の絶賛コメント

アカデミー賞公式シェフを務めるウルフギャング・パック氏は、宮崎牛について以下のようにコメントしています:

「宮崎牛の肉質の繊細さととろけるような柔らかさは、和牛の中でも群を抜いている。アメリカの食通たちにも大変好評で、毎年メニューに取り入れることが楽しみになっている」

パック氏は2024年秋に宮崎県を訪問し、生産現場の視察も行うなど、宮崎牛への理解を深めています。

国際的な評価の拡大

アカデミー賞採用の影響は計り知れません。2013年から開始された国際線ファーストクラスの機内食採用に続き、2018年のアカデミー賞採用により、宮崎牛の国際的認知度は飛躍的に向上しました。

現在、宮崎牛は台湾、香港、シンガポール、マレーシア、インドネシア、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、デンマークなど世界各国に輸出されており、各国の高級レストランやステーキハウスで提供されています。

いい肉の日イベント・キャンペーン最新情報

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2024年の主要イベント実績

2024年のいい肉の日には、全国各地で様々なキャンペーンが展開されました。特に注目を集めたのは以下の取り組みです:

ミヤチク直売店での「肉祭り」 株式会社ミヤチクが運営する宮崎県内3店舗(高崎直売店、佐土原直売店、とんかつしゃぶしゃぶミヤチク直売店)では、11月29日~30日の2日間限定で「肉祭り」を開催。宮崎牛(冷蔵)が通常価格より29%オフとなる大胆な割引を実施しました。

さらに注目を集めたのは、第65回宮崎県畜産共進会の肉豚枝肉の部でグランドチャンピオンに輝いた豚6頭を100万円で競り落とし、限定で特別価格販売したことです。

小林市の革新的な取り組み

宮崎県小林市は、いい肉の日に合わせて毎年ユニークなPRイベントを展開しています:

2019年:お肉のフリー素材サイト「oniku images」 行政史上初の”肉取り放題”として、1kg3万円の小林産極上黒毛和牛ヒレ肉をはじめとした100枚の肉写真を無料提供。デザイン業界でも話題となりました。

2020年:世界初オンライン焼肉フェス「UMMER ONIC 2020」 コロナ禍の中、10時間にわたる宮崎牛焼肉ライブをYouTubeとTwitterで配信。総重量29kgの29種類の部位を10時間かけて焼き続けるという前代未聞の企画でした。

全国チェーン店での取り組み

焼肉ライク 毎月29日に黒毛和牛半額キャンペーンを実施し、2024年のいい肉の日には11月28日~12月1日の4日間限定で「前沢牛(小皿)」を500円のワンコインで提供する特別企画を展開しました。

牛角・ケンタッキーフライドチキン等 全国の焼肉チェーン店やファーストフードチェーンでも、いい肉の日に合わせた限定メニューや割引キャンペーンが定番となっています。

宮崎の肉の日文化-JAソング「肉の日音頭」まで

県民に浸透する肉の日文化

宮崎県では毎月29日の「肉の日」が県民生活に深く浸透しています。JA宮崎県連が制作した「肉の日音頭」は、県内の精肉店で流れる公式テーマソングとして親しまれており、メロディを聞くだけで肉が食べたくなる中毒性の高さで話題です。

この音頭は JA宮崎県連の公式サイトでも聞くことができ、「♪肉の日、肉の日、肉の日音頭♬」の軽快なリズムは一度聞いたら忘れられないインパクトを持っています。

JAみやざきの消費拡大戦略

2024年からJAみやざきは、合併によるスケールメリットを活かした「牛肉消費拡大対策」を本格始動。正組合員限定で「宮崎牛・宮崎県産黒牛消費券」を配布し、指定店での牛肉購入を促進しています。

この取り組みは、物価高騰による消費の冷え込みで価格が低迷している牛肉市場の活性化を狙ったもので、子牛価格の底支えにも効果が期待されています。

フォトコンテストとSNS戦略

JA宮崎経済連は「#miyazaki_album」ハッシュタグを使ったフォトコンテストを継続的に開催。月1回のペースで優秀作品を選定し、旬の県産食材や加工品をプレゼントすることで、宮崎県の魅力を全国に発信しています。

このような地道なPR活動が、宮崎県産品全体のブランド価値向上に寄与しています。

口蹄疫からの復活ストーリー

壊滅的被害からの出発

2010年、宮崎県を襲った口蹄疫は畜産業界に壊滅的な打撃をもたらしました。約30万頭の牛・豚が殺処分される中、宮崎牛ブランドも存続の危機に直面しました。

前年2009年の高病原性鳥インフルエンザの影響と合わせて、宮崎県の畜産業は文字通り「ゼロからの再スタート」を余儀なくされた状況でした。

関係者一丸となった復興努力

しかし、口蹄疫の清浄化宣言後、生産者・JA・行政・流通業者が「チーム宮崎」として結束。「日本一の努力と準備」を合言葉に、品質向上と安全管理の徹底に取り組みました。

この努力の結果、口蹄疫から わずか2年後の2012年に開催された第10回全国和牛能力共進会で、宮崎牛は史上初の3大会連続内閣総理大臣賞を受賞。完全復活を果たしました。

復活の象徴としての意義

宮崎牛の4大会連続受賞は、単なる品質評価を超えて「復活・復興のシンボル」としての意味を持っています。困難を乗り越えて再び頂点に立った姿は、全国の生産者にとっても希望の象徴となっています。

現在では、輸出量も口蹄疫前を大幅に上回る水準まで回復し、2022年度には過去最高の1,153トンを記録しました。

宮崎ブランドポーク18銘柄の個性と特徴

銘柄の多様性と個性

宮崎県の豚肉ブランド「宮崎ブランドポーク」には、現在18の個別銘柄が認定されています。これほど多くの銘柄を持つ都道府県は他になく、それぞれが独自のこだわりを持って生産されています。

認定を受けるには、宮崎県内の安全・安心の基準をクリアした生産者のみが対象となり、指定制度による一貫体制での生産・販売が求められます。飼料配合、飼育環境、品質管理のそれぞれで厳格な基準が設定されています。

官能評価による特徴分析

JA宮崎県経済連では、10銘柄について専門パネラーによる官能評価を実施し、「脂の甘み」「肉の甘み」「やわらかさ」「ジューシーさ」「歯ごたえ」の5項目でレーダーチャート化しています。

この科学的なアプローチにより、消費者は自分の好みや料理法に最適な銘柄を選択できるシステムが構築されています。例えば:

  • しゃぶしゃぶ向け:やわらかさとジューシーさに優れた銘柄
  • とんかつ向け:適度な歯ごたえと肉の甘みのバランスが良い銘柄
  • 炒め物向け:脂の甘みと歯ごたえが特徴的な銘柄

餃子文化との相関関係

興味深いことに、宮崎市は2021年・2022年と2年連続で餃子の購入頻度・支出金額が日本一となりました。これは品質の高い宮崎ブランドポークの存在と無関係ではありません。

高鍋町も「餃子のまち高鍋」として知られており、県内各地の餃子店が地元産の豚肉を活用した個性的な餃子を提供しています。宮崎県ひなた餃子連合会の活動も活発で、豚肉文化の裾野を広げています。

海外展開と輸出実績の最新動向

輸出量の飛躍的拡大

宮崎県産牛肉の輸出は1990年から本格化し、年々着実に増加を続けています。2022年度には過去最高の1,153トンを記録し、新型コロナウイルス感染症の規制緩和により、特に台湾・香港向けが大幅に増加しました。

輸出先は現在12か国・地域に拡大しており、各国で宮崎牛指定店も順調に増加しています。特にアメリカ市場では、2012年の輸出再開以来、高級レストランやステーキハウスでの評価が高く、安定した需要を確立しています。

海外での価格と評価

アメリカ市場において、輸入宮崎A5和牛の価格は1ポンド(約450g)あたり100ドル以上の高値で取引されており、最高級食材としての地位を確立しています。

この価格設定は、厳格な品質管理と完全なトレーサビリティ、そして独特の肉質(雪花のような美しいマーブリング)が評価されての結果です。海外の食通からは「世界最高峰の牛肉」として認識されています。

欧州市場への展開

現在、宮崎牛は欧州での販路拡大も期待されており、イギリス、フランス、ドイツ、デンマークなどの高級レストランでの採用が進んでいます。

EU市場では、特に食の安全性とトレーサビリティが重視される傾向があり、宮崎牛の完璧な個体管理システムは高く評価されています。鼻紋証明書による個体識別や、出生から食肉処理まで の完全記録は、欧州の消費者に強い安心感を与えています。

2025年注目イベントと今後の展望

2025年の重要イベント

第13回全国和牛能力共進会北海道大会(2027年)に向けた準備 2027年に北海道で開催される次回大会に向けて、宮崎県では史上初の5大会連続内閣総理大臣賞受賞を目指した準備が本格化しています。「チーム宮崎」として、生産者・関係者が一丸となった取り組みが続いています。

新たな輸出国開拓 2025年は新たな輸出国の開拓が予定されており、南米やオセアニア地域への展開が検討されています。特に富裕層向けの高級食材市場での需要開拓が期待されています。

技術革新と品質向上

AI・IoT技術の導入 宮崎県では、AI技術を活用した牛の健康管理システムや、IoTセンサーによる飼育環境の自動監視システムの導入が進んでいます。これにより、さらなる品質向上と生産効率化を目指しています。

ゲノム解析の活用 種雄牛の選定において、ゲノム解析技術を活用した科学的なアプローチが導入されています。これまでの経験と勘に加えて、遺伝的特性の詳細分析により、より優秀な系統の確立を進めています。

持続可能な畜産業への転換

環境配慮型畜産の推進 カーボンニュートラルの実現に向けて、メタンガス削減技術や再生可能エネルギーの活用が検討されています。持続可能な畜産業のモデルケースとして、全国への普及も期待されています。

動物福祉の向上 国際的な動物福祉基準の向上に対応するため、より良い飼育環境の整備や、ストレスの少ない飼育方法の研究が進められています。

まとめ:宮崎県発祥「いい肉の日」の真の価値

いい肉の日

11月29日の「いい肉の日」は、単なる語呂合わせの記念日ではありません。宮崎県が長年にわたって築き上げてきた畜産業の集大成であり、生産者の情熱と技術革新の結晶です。

2004年の制定から20年以上が経過した現在、宮崎牛は4大会連続の内閣総理大臣賞受賞、アカデミー賞アフターパーティーでの3年連続採用という世界レベルの評価を獲得しました。これは口蹄疫という壊滅的な被害を乗り越えての快挙であり、「復活と挑戦のシンボル」としての価値を持っています。

宮崎県の畜産業は牛肉だけでなく、18銘柄を誇る宮崎ブランドポーク、みやざき地頭鶏など、多様性に富んだラインナップで消費者に選択の楽しさを提供しています。

次のアクションステップ:

  • 11月29日のいい肉の日には、ぜひ宮崎県産の肉を味わってみてください
  • 宮崎県を訪れる際は、現地の直売店や指定レストランで本物の味を体験してください
  • 宮崎牛の輸出実績や技術革新の最新情報をチェックして、日本の畜産業の未来に注目してください

宮崎県発祥の「いい肉の日」は、これからも日本の食文化と畜産業の発展を牽引する重要な記念日として、さらなる進化を続けていくことでしょう。

いい肉の日:宮崎県発祥の記念日から4大会連続日本一の宮崎牛まで

宮崎牛ステーキ完全ガイド:和牛オリンピック4連覇の極上肉を完璧に味わう方法

【出典・参考資料】

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